■むくみはカラダのサイン
簡単に説明すると「むくみというのは皮下に余計な水分がたまってしまった状態のこと」を言います。
人の体には、血管やリンパ管が隅々まで張り巡らされています。このリンパ管は、水分や老廃物を受け渡し回収する機能があります。
しかし、このリンパ管の働きがうまくいかなくなると、余分な水分(細胞間液)が足の細胞と細胞の間にたまって一時的に増えてしまいます。この状態が足のむくみと呼ばれるものです。
「むくみ」にもっとも大きな速効性があるのは、硬くなった足の筋肉をやわらかくほぐすフットマッサージ。
特に、足裏よりも「ふくらはぎ」がもっとも重要な部位です。
ふくらはぎのコリを除去して足の血流を回復していくと、毎日のむくみの発生自体がなくなってきます。
人によっては「ふともも」にもコリが生じていますので足全体をほぐす必要があります。
■病気などが原因の場合も……
■その日のむくみはその日にケア
むくみを放っておくと、溜まっている水分や老廃物が脂肪細胞と結合し、ダイエットやエクササイズでも簡単には燃焼しにくい脂肪細胞(「セルライト」)に変化してしまいます。このセルライト、肥大し続けると血管やリンパ管を圧迫し、さらに水分や老廃物を流さない状態になることもあります。
むくみの悪循環を断ち切るためにも、その日のむくみはその日のうちにケアするよう、心がけましょう。
一般的に、腎臓病は顔から、心臓病は足から、肝臓病は腹部からむくみます。
副腎皮質ホルモン剤、降圧剤などの使用によって固いむくみがおこることもあります。甲状腺の機能低下によるむくみは、まぶたやひたい、唇などに出ます。
むくみを指で押しても元に戻らない、疲労がいつまでも残る、めまいや湿疹、発熱、しびれ、血尿など、単なる疲労以上の症状を感じる方は、一度医師の診断をあおぐことをおすすめします。
妊娠中毒症によるむくみは、悪化すると危険な状態になるので、早めに主治医に相談しましょう。
また、子供のむくみの場合は一過性のものもありますが、ネフローゼ症候群や急性腎炎などの病気を注意した方が良いでしょう。